アジサイ
- 梅雨の時期になるとふと思い浮かべる花の一つにアジサイがあります。豊富な花色や育てやすさから、日本をはじめ世界中の幅広い地域で親しまれている落葉低木です。

アジサイ
- 種類:落葉低木
- 科目:アジサイ科
- 原産国:日本
- 開花:5月下旬頃に九州で開花・北上し、8月中旬頃に北海道へ到達する
アジサイの特徴
日本が原産国であるアジサイは、約10種類ほど国内で楽しめます。北アメリカやアジアに広がるアジサイは約40種類ほどです。 花は、その本体である両性花とガクである花びらの装飾花の2種類から成り立っています。初夏から少しずつ色づき、梅雨の時期には清涼感がある美しい花色が曇りがちな心を満たします。見た目の華やかさと存在感からお庭の主役はもちろん、シンボルツリーの魅力を引き出す脇役にもぴったりです。 日本では青や紫、ピンクといったイメージが強いアジサイですが、花色は土壌の環境に影響を受けます。土に含まれるアルミニウムの割合とアジサイに含まれる「アントシアニン」という色素が大きく関係し花色が変化するのです。土に含まれるアルミニウムの割合が多いと酸性度が高くなり、アントシアニンに反応して青いアジサイが咲きます。その一方、アルミニウムの割合が少なくアルカリ性の土の場合は、薄紫やピンクのアジサイを楽しめます。また、アジサイの老化によって花色が変わる品種もあります。 成長スピードが早く丈夫なアジサイは、適した環境だとさほど手をかけずに育てることができます。その際の成長は、高さや幅がそれぞれ約2mにもなるのでスペースの広い場所で育てましょう。 アジサイの剪定は見頃のピークを終えた7月半ば頃がよいでしょう。その理由として、気温が少しずつ下がり始める秋に翌年の花芽が形成されるからです。早めの剪定を心がけて翌年も美しい花が咲くようにエネルギーをためておきましょう。その後、10月下旬頃にはアジサイは生育を終え休眠期に入ります。樹木には、新枝咲きと旧枝咲きという2つのタイプがありますが、アジサイはほとんどが旧枝咲きとなり約2年越しで花を咲かせることになります。
庭木にアジサイを選ぶポイント
丸みを帯びた美しいフォルムのアジサイは、その存在感と清涼感のある花色が庭を華やかに演出してくれます。梅雨の時期に咲く花として知られていて、雨に濡れた姿も風情があり見る人の心を惹きつけます。低木なのでシンボルツリーのまわりに植えるのも素敵な演出です。 アジサイは土壌の環境で咲く花の色が違います。好みの花色がある場合は、土のPH度を調べてから植えるとよいでしょう。 花だけではなく、葉や茎を楽しめる品種もあります。葉が特徴的な形をしていたり美しく紅葉したりするものを選ぶと、花の時期を終えたアジサイも楽しめますね。 また、丈夫でお手入れがしやすく初心者でも育てやすいこともポイントです。水やりをする頻度の目安はなく、自然の雨で間に合うことがほとんどですが、心配な場合は土表面の乾き具合をチェックするとよいでしょう。 列植や群植でアジサイのボリュームを出すと、より華やかにお庭を演出できます。ボリュームを抑えたい場合は、毎年咲き終わった後の剪定作業を忘れずに行うとよいですよ。 注意するポイントとしては、成長スピードが早く丈夫なアジサイは、放っておくとぐんぐん大きくなります。一度植え付けてからだと移動するのが簡単ではありません。ですから、あらかじめ夏の強い日差しや冬の冷たい風を避けることができ、適度に日当たりがよい場所を選びましょう。 また、冬の寒さが株の負担になることから、植え付けは11月〜3月の暖かい日を選ぶとよいですよ。
アジサイの育て方
丈夫で育ちやすいアジサイは、必ずしも剪定が必要なわけではありません。しかし、新枝に花を咲かせるアジサイを放っておくと、ぐんぐんと大きくなりスペースが必要になったり高さが出てきたりします。また、花への栄養が行き渡りにくくなり小さな花を咲かせることに繋がります。美しいアジサイを楽しむためにも毎年の剪定を行いましょう。 咲き終わったアジサイは散ることがないので花を切り落とします。花の咲き終わりの7月頃までには剪定を済ませるようにしましょう。翌年の花芽は気温が下がりだす秋頃に形成されます。ですから、それまでに剪定しておくと花芽を切り落とす心配がなくなりますよ。 剪定の方法はいくつかありますが、そのひとつに「2段階剪定」という方法があります。1回目の剪定は、花が咲き終わって色褪せてきたすぐの時期です。花から2節〜3節下の場所や、2〜4枚目の葉の位置で切り落とします。2回目の剪定は秋の始まりの時期です。1回目の剪定場所から枝が伸びY字に広がるので、前回の場所からすぐ下の節もしくは、その部分から1枚目の葉のすぐ上で切り落としましょう。分かりにくい場合は、1回目の剪定だけでも大丈夫ですよ。 注意したいポイントは、翌年の花芽はすでに10月頃には完成しているということです。伸びた枝を整えたいからといって9月頃にばっさり切り落としてしまうと、翌年のために準備万端で待っている花芽もなくしてしまう可能性があります。どうしても切り落としたい場合は、目で花芽を確認できてからにしましょう。 また、アジサイは2年かけて花を咲かせます。花が咲かなかった枝は翌年のために剪定せずに残しておくとよいでしょう。
アジサイを使ったお庭の施工例
アジサイの花色は、青や紫、ピンクなどの水との相性がよい淡いカラーです。アジサイを引き立たせるには、花色と背景を異なるカラーにすると華やかさが増します。一方、建物やまわりに置く小物をアジサイの花色と同系色にすると全体的にまとまったイメージでお庭を演出できますよ。









