クロマツ
- クロマツは本州から九州にかけての、おもに海辺を中心に自生しています。過酷な条件に強く生命力のある木として、昔から繁栄や長寿を象徴する植物とされています。

クロマツ
- 種類:常緑高木
- 科目:マツ科
- 原産国:本州から九州までの主に海岸に自生
- 開花:4~5月頃に黄色の雄花が咲き、赤みを帯びた雌花が後に咲く
クロマツの特徴
樹高は40メートル、幹の直径は2メートルまでになる樹木ではありますが、庭木としては毎年剪定を行うものなので、大きくなることを心配することはありません。
剪定を怠ると内部の枝に日が当たらなくなるため、葉を落としてしまいます。葉の無い部分で切り詰めても新芽はほとんど出ることがないので、数年の間を放っておくと元の形に戻せないことになります。
樹皮は年を重ねると亀甲状に剥離してきますが、この割れた姿が鑑賞するポイントの1つであるため、剪定や移植の際には樹皮が傷まないように配慮することが大切になります。
庭木にクロマツを選ぶポイント
剪定を怠ると樹形が悪くなっていくので、年に1回の剪定は必要になります。そのため基本的に大きさは現状維持になるので大きくなることを心配する必要はありません。
マツノザイセンチュウという線虫の侵入でクロマツを枯らすことがあります。マツノザイセンチュウは1mmに満たない大きさの線虫で、自身では移動できませんがマツノマダラカミキリというカミキリムシを媒介して広がっていきます。カミキリムシが樹皮を食べた際にマツノザイセンチュウがクロマツの内部に入っていき、増殖していきクロマツを枯らします。そのためカミキリムシが来ないように防除する必要がありますが、防除が難しいためクロマツの枯れ被害が広まっており、マツノザイセンチュウの被害に合う心構えも必要でしょう。
日光が必要な樹木なので、日当たりの良い場所、他の樹木で影にならない場所に植栽する必要があります。
クロマツの育て方
一般的に5月上旬に行う「ミドリ摘み」で、これから葉が開いてくる枝を落とすことで風通しを良くし、残された枝が健やかに生育できます。新芽が柔らかい間に指で摘むのが、楽に作業できるコツです。
6月の終わり頃にミドリを全て付け根から鋏で切り落とす「短葉法」もあります。切ったところからまた成長してくる新芽が程よい長さで成長が止まるので、葉が長くない状態で鑑賞に適していますが、庭木よりも盆栽で多く使われる手法です。
10月以降になると成長が止まるので、ここから冬の間に行うのが剪定と葉むしりです。昨年から枝が伸びているので、透かし剪定を行うことで元の幅に戻すことができます。
クロマツを使ったお庭の施工例
クロマツは管理が大変な木というイメージが固定化されていますが、大きくなければご自身で剪定するのもそこまで難しくありません。
最近の新築事情ではクロマツが似合うお庭を作ることは少なくなりましたが、昔からのお庭の改修や、店舗への植栽は少なからず需要があります。客席から眺める庭に、クロマツが1本見えるだけで格式の高いお庭にすることができるでしょう。
近年の盆栽ブームもあり、新しい樹形のクロマツが出てきて人気を博しています。まずはそこからクロマツと接するのも良いかもしれません。









